今期のドラマで大人気の漫画原作の「凪のお暇」。
第6話が少し前に書いた記事の内容とリンクする部分があったため今回細かく考察したいと思います。
会話のキャッチボールが上手くできない凪の場合
凪のお暇(第6話)の冒頭で、主人公の凪が働き出したバーのカウンターで1人で退屈しているお客様に話しかけるか悩んでいた所、「あんたサッカー好き?」と相手から話を振ってもらい、話が振られたことに喜ぶのですが「すみません。私サッカー全然見ないのでわからなくて」で会話が終了してしまいます。
ボックス席の女性客にも「あんた好きな歌歌いなよ」と話しかけられて喜んだものの、「すいません。私音楽全く聞かないので」と返して場を盛り下げてしまい「あっそ」と言われ会話が終わってしまいます。
凪本人は「上手に(人と)会話のキャッチボールができるように、せめて投げてもらったボールを変な方向に飛ばさないように(なりたい)」と言って会話が上手くなる本を読んで勉強するものの、元彼の慎二に「興味ないだろ。他人。だってお前自分に興味持ってくれるやつしか好きじゃないじゃん。」と凪が根本的に他人に興味がないからコミュニケーションが上手くとれないことを指摘されます。
凪のお暇に出てくるママの台詞が超共感できる
凪のお暇では、なんと言ってもバーのママがするアドバイスが深いのです。
ママ「あら意外。あんた人に興味ないのかと思ってたのよ。
ならまず愛想笑いと上っ面の相槌をやめることね。
心がないこと相手にバレバレだから。
そもそもなんで相手に会話のボールを投げてもらう前提なの?何様なの?」
凪「でもこっちから会話のボールを投げるのってハードルが。聞き役だったら…」
ママ「もしかしてあんたって自分のこと聞き上手なタイプとか思ってない?
本当の聞き上手ってのは相手が打ちやすいボールを先に投げてあげてるから。
あんたの場合はあんたが相手の顔色伺うばっかりで何のボールを投げてこないから相手が気を使って話題を作ってくれてるだけ。
じゃああんたが会話のボールを自分から投げられない理由は何でしょう?
あんたが相手に興味ないからよ。」
と痛い所を突かれてしまいます。
それから凪は会社員時代も全く人に興味持たずに適当に「わかる〜」と言っていたことを自覚します。
元彼の慎二がいつもみんなの輪の中心にいるのは、慎二の言う「わかる」は自分と違って本心から(のように見える)「わかる」の「わかる」だと気づきます。
さらに「本当の友達ができなかったのは上っ面だとバレてたからなんですよね。」とまで言うようになります。
常に情報にアンテナを張る
ドラマの中で「サッカー好き?」と聞かれて「見ないので」と凪が答えて会話を終わらせてしまいますが、意外とこういう人は多いです。
例えばW杯で日本中が熱狂していて、普段Jリーグには全く興味のない人が寝る間を惜しんで日本代表を応援していてその話で盛り上がっている時に、「私サッカー見ないんで。」と冷めたように言う人がいると「空気読めないな」と思いませんか?
そこはどんなに興味がなくても、ニュースで得点シーンだけでも見ておいて「あの得点シーンは凄かったですよね!」と答えればいいのです。
わざわざ場を盛り下げる必要はありません。
それと同じで凪がお客様に聞かれた時は「見に行ったことはないですがW杯の時にテレビで見て1度生で観戦してみたいなーと思ってます。サッカー好きなんですか?」で少しは興味があることを示せば良かったのです。
ただこの場合、「どこのチームが好きなんですか?」という話など少し掘り下げてしまうと何もわからないという知識量は変わりないのであまり深くは盛り上がらないでしょう。
だからアラサーになったら色々なことに浅く広くでいいのでアンテナを張って情報持っていた方がいいのです。
話の引き出しを増やすために、好きな人や身近な人に勧められたものは1回でもいいから体験することも必要です。
そしてアラサーになったら1つくらいちゃんと深く語れることも持っていた方がいいです。
若い頃のモテは見た目の良さとフットワークの軽さ
所謂港区女子のようにオジサン達に飲み会に呼ばれてモテている若い女の子は、若さ、多少の見た目の良さ、フットワークの軽さが重要です。会話のキャッチボールはそこまで重要視されていません。
そのコンビニエンス的なフットワークの軽さは、若い頃は「いつも誘うと来てくれてノリのいい子」となるのですが妙齢になると「痛い」に見えてきます。
しかし中身のないアラサー女子は若い頃の成功体験を引きずっていたり、またはフットワークの軽さ以上の自分のカードを持っていないから出せず、なんとかそれで乗り越えようとするのですが、歳と共に需要と供給曲線が落下していく一方になります。
もう一度言います。
コンビニエンス的なフッ軽は歳をとると長所ではなく痛くなります。
話し上手より聞き上手
以前、女は26歳が運命の分かれ道?!アラサーになってもモテる女になる方法でも書きましたが、アラサーになると顔だけではモテなくなり、会話の楽しさなど人間的魅力のない女性はどんどんモテなくなっていきます。
「聞き上手」な人はモテるとよく言われますが、正確に言うと「相手の話を引き出し上手」です。
ドラマの中でママが言っている「本当の聞き上手ってのは相手が打ちやすいボールを先に投げてあげてるから」という通り、相手の話に笑ったり、頷いたり、ツッコミを入れたりすることによって、相手はより話しやすくなります。
そしてこの人は自分の話をよく聞いて理解してくれ、自分に興味を持ってくれていると思い、話しやすさと同時に好意を持ちます。
男は自慢したがり、女は自己開示し共感したがる生き物です。
「要するに〜ってことですか?!」 「その時なんて言われたんですか??」「すごーい!それでそれで??」 等の合いの手をタイミングよく入れ、相手がより話しやすい状況を作りましょう。
興味のない話をプラスに変える
ドラマの中では凪が他人全般に興味がない故に会話のキャッチボールが上手くいきませんが、世間一般的にはオチのないとりとめのない話を永遠にする「話のつまらない女子」も多いです。
まずオチのないつまらない話を繰り広げて周りが困っていないか空気を読む力を持つことも大前提ですが、自分の興味のある会話しかできず、自分の知らない話や興味のない話はスルーしてしまう人が多いのです。
自分にとって知らない興味のない話に興味を持つことは、恋愛においても人としても大切です。
まず男性は教えるのが好きな生き物なので、女性は「知らないから教えて下さい」と興味のある姿勢で会話をしましょう。
凪も「サッカーわからないから知りたいです!教えてください。」と言えばよかったのです。
これには更にメリットがあり、常に人の話に興味を持ち情報を吸収していると、知識が自分に蓄積され、「より多くの人の話に合わせられる賢い人」になります。
ある研究によると長期的なパートナー選びでは男女共に優しさや知性を重視することが分かっています。
会話で使える知識はできるだけ吸収して行きましょう。
イチイチ相手を否定するのは時間の無駄だと気付きましょう。
何を言っても否定されると、将来恐妻になるようなイメージが容易に想像できてしまうので(そう言う人が好きな人もいますが)できたら楽しく会話をしましょう。
行動的な受け身になる
ドラマの中で凪は基本「自分からは何も行動しない受け身」です。
受け身でいることと何もしないのは全く別物です。
コミュニケーションも恋愛も情報戦です。
就職活動の時に多くの人は受かりたい会社の情報を沢山調べたはずです。
仕事であれば市場調査、営業職であれば顧客情報。
自分が何かを得るために情報を仕入れることは当然です。
凪のような人の多くは受け身で自分から情報を調べたりもしないため情報弱者である場合が多いです。
もちろんストーカー並みに調べ尽くせという意味ではありません。
はじめましての挨拶の中、交換したSNSのアイコン、ネクタイのブランド、バッグについたキーホルダー…会話を盛り上げるための情報は大量に転がっています。
その情報を見ていないだけなのです。
まとめ
アラサーで見た目を気を使って女子アナ風にするのもやめてしまった凪は人間としての魅力で若い見た目だけの女に勝つしかありません。
アラサーになったら「話していて楽しい女」を目指しましょう。
・多くの男性が好きそうな趣味を考え、情報を仕入れて興味を持つ ・日常でできるだけ視野を広げる ・会話で知らないことが出てきたら「知らない情報を知れるチャンス」と考え教えてもらう
(恋愛IQライター)
関連記事:
コメント
[…] 以前凪のお暇(6話)から考察する恋愛コミュニケーション術に「常に情報にアンテナを張ろう」と書きましたが、この記事では男性と仲良くなる上で他の女性に一歩リードできる趣味を紹介します。 […]